ポンプ接続時の判断材料

ポンプ

ポンプの接続をしてくれと頼まれたときにどのように接続すべきか悩んだことはありませんか?

下の写真はあるポンプの接続箱内です。今回の説明を読むと、銘板を見ることでどのように接続したらよいか判断できるようになります。

電気工事に携わっている方はスター結線、デルタ結線という接続に関して一度はその名前を耳にしたことがあるかと思います。それがどのような接続かは知っていたほうがいいですが、ここではその詳細を知らなくても視覚的に理解できるよう説明していきます。

上の写真はあるポンプの表面に張り付けてある銘板です。どのポンプも必ず銘板がポンプ本体に表示されていますが、メーカーごとにその表現の仕方はバラバラです。しかし、銘板をよく見ることで接続に必要な情報を得ることができるのです。接続時に必要な情報は上の写真で赤で囲った部分になります。

では早速説明していきます。

チェックポイント1

電気を使用する場所の周波数が50Hzか60Hzか確認する。例えば、関東地方ならば50Hzになります。

関東(50HZ)と関西(60Hz)では電気の周波数が違うのでわかりやすいですが、ちょうど境目となる地域に関しては電力会社に確認するか、電圧を計測するときに周波数も表示してくれる高性能なテスターで周波数を確認する必要があります。

チェックポイント2

例えば、周波数が50Hzの地域でこのポンプを使用するとします。

次に見る箇所は、下の段です。分電盤から供給される電圧は何ボルトでしょうか。

渡された図面を確認するか、テスターを持って分電盤で測ってみましょう。

例えば分電盤で測った値が415Vだったとしましょう。

チェックポイント3

50Hz、415Vまで絞れました。 そしたら、下の写真で左側の赤で囲った部分を見てください。△マークを見つけることができますね。これはデルタ結線で接続するということを表しています。

銘板で確認することは以上になります。これで結線に関して理解した方は結線を始めてください。

しかし、デルタ結線?って思った方、安心してください。

チェックポイント4

接続ボックスの蓋の後ろを見ましょう。

もし蓋の後ろに何も記載がなければ、ポンプ本体のどこかにこのような結線方法の説明が貼られているはずです。それを探しましょう。

蓋の裏の記載事項を確認すると、デルタ結線とスター結線とで接続の仕方が違うことがわかります。

今回の例の続きで説明すると、50Hz、415V であることからデルタ結線で接続するということが銘板から読み取れましたね。で、デルタ結線とはどのような接続かというと、下の赤で囲った部分を見てください。これがデルタ結線となります。

工場出荷状態では下の写真のようになっていました。これは蓋の裏に書かれた説明から判断できることは、スター結線だということがわかります。

ですから、何も気にせず接続することがとても危険なのですね。

実際に接続した写真が手元にないので、絵を描いてみました。

これでメーカーが意図したとおりの接続になりました。

注意!!

・今回は50Hz、415Vを例に挙げて説明しています。ご自身が使用する状況に応じて適切に判断し施工してください。

・接続後は、ポンプの回転方向の確認は必ずしましょう。

・接続でどうしてもわからないことがあったら、必ずメーカーに問い合わせをし、明確にしてから施工をしてください。

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